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TEXTILE MUSEUM vol.3

2021年11月30日

TEXTILE MUSEUM vol.3

TEXTILE NAME#3 African Savannah

 

FEATURE COLLECTIOIN

2003-2004 AW COLLECTIOIN

―AFRICAN CABARET―

 

 

IMAGE WORDS OF COLLECTON


THE STORY OF TEXTILE

 

昔は、旅で得たインスピレーションが、次のコレクションにストレートに反映したことが何回かあって、この“AFRICAN CABARET”もそのひとつ。

 

たまたまロンドンの友人たちと「ケニヤに行きたいね」なんて話していたのがふくらんで、ケニヤで現地集合したのが、初めてのアフリカ大陸への訪問でした。広大な自然の風景や動物、マサイ族の暮らし方など、アジアやアメリカの自然とも違う、大地のもつエネルギーや美しさは、やっぱり衝撃的で。帰ってきてつくったコレクションには、旅で得たアフリカのエレメントが色濃く反映されましたね。 

 

“AFRICAN CABARET”というタイトルは、アフリカの動物が一斉に人間に化けて、マサイ族の人たちやら、みんないっしょくたにキャバレーのショーみたいなあり方で表現したらかわいいだろうな、という考えから。

 

アフリカにストレートにフォーカスしていたので、ゼブラやライオン、ビーズワークや、ダチョウのシルエット、マサイ族の人たちの伝統的な柄といった、わかりやすいものを具体的にたくさん散りばめたのが特徴です。

その中でこの“African Savannah”プリントは、サバンナの風景を迷彩のようなニュアンスで描いたもの。カジュアルなコットンにプリントし、さらにブリーチアウトしたオリジナル生地をつかって、ブルゾンやトレンチコート、スカート、パンツをつくりました。

この柄は、その後あまり登場することがなかったので、懐かしい人もいらっしゃるのではないでしょうか。自分でも久しぶりに目にして、旅で得たインスピレーションや感動をそのままコレクションに反映していたときを思い出し、単純だなあとも思うし、その単純さがいいなあとも感じました。今はいろいろな経験をして、ある程度一巡したところもあるから、そう感じるのかもしれませんね。