TEXTILE MUSEUM vol.4

2021年12月24日

TEXTILE MUSEUM vol.4

TEXTILE NAME#4 shànzi print

 

FEATURE COLLECTIOIN

2005-2006 AW COLLECTIOIN

―逃避行(ESCAPE)―

 

 

IMAGE WORDS OF COLLECTON

THE STORY OF TEXTILE

 

女優の李香蘭さん、彼女自身の人生のストーリーにとても惹かれていて、このシーズンは彼女をイメージにしてコレクションをつくりました。

 

李香蘭さんについて簡単に説明すると、日本人ですが親の仕事の関係で満州に育ち、その美貌と中国語が認められ、日中戦争の翌年、中国人女優・歌手“李香蘭”としてデビューした方です。当時日本の植民地経営を代表するような存在として、満州でも日本でも親日的な中国人スターとして大人気となりました。

 

状況が一変したのは第二次世界大戦後。日本に協力した中国人として中国で死刑になりかけたものの、実は日本国籍であることが証明され難を逃れました。その後は、山口淑子と名を改め、女優として活躍したのち、政界にも活動の幅を広げて亡くなられました。

 

激動の時代においても、ひときわ波乱万丈でドラマティックな彼女の人生を感じられるような服をつくりたいな、というところからスタートしたので、和洋折衷でオリエンタルなKEITA MARUYAMAらしいコレクションになりましたね。



その中でこの扇子柄は、日本の扇子というよりは、モチーフ自体が西洋風のものと和風のものがミックスしているような、そういう扇子柄をロマンティックに表現しようと、シルクシフォンにプリントして繊細に仕上げたもの。

その生地をエレガントなドレスにしたのですが、今見てもかわいいですよね。

前回と同じく、このプリントも、その後1回スカートをつくったくらいでほぼ再登場していないので、懐かしく思う方が多いのではないでしょうか。